映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」
「これを書いた脚本家はえらい!」「X-MEN」シリーズ第5作は、舞台が過去になった。何となく観て来たシリーズだが、どの作品も悪くはないものの、好きになるほどではなかった。そこそこ面白いSF映画くらいの位置づけだ。しかし、今回は違った。格が違う。各キャラクターの関係の謎解きも丁寧に不自然無く説明され、また対立の構造を1960年代の「キューバ危機」にダブらせた事によって話が一気に重厚となり、説得力を持っ...
View Article映画『SUPER 8 』
「全く期待はずれ、ジャンル分け不可能のSFファンタジー」要するに「映画」になっていないのだ。宇宙人との交流を描く訳でもない、母親を失った少年の「父親との絆」は脚本上の記号でしかない。だから、映画のどこにもドラマとなる映画的シーンがないのである。だから仕方なく、少年達が作る自主制作映画を微笑ましく観るしかない。「映画のツボ」を知っている筈のこの監督らしくない。脚本が悪いのだ。上映終了の劇場内も「何だか...
View Article映画「コクリコ坂から」
「NHK朝の連続ドラマ小説のようなアニメ」宮崎駿の息子、宮崎吾郎の第二作目監督。今回は「ゲド戦記」の時のような親子対立関係ではなく、ジブリの先行きを考えたらしく、脚本と監督の協調関係で製作したみたいだ。流石に「ゲド戦記」と違って、「コクリコ」は『映画』にはなっていた。しかし、この話はなんだ?全くひねりの無い、NHK朝の連続ドラマ小説だ。特に、学校と対立する「学生運動」がらみのシーンに力が入りすぎて、...
View Article映画「ステキな金縛り」
「劣化著しい、三谷幸喜」芝居「笑いの大学」、映画「ラヂオの時間」のキレの良さは、全く無い。映画の出来は劣化するばかりだ。前作「マジックアワー」より幾分マシかもしれないが、相変わらずグタグタで締まりの無い展開には辟易する。しかも、上映時間は2時間越えだ。本人はこれで満足しているのだろうか?ご都合で重要人物を死なせたり、市村正親なんかどーでも良い役で出演させたりと理解に苦しむばかりだ。唯一、良かったのは...
View Article映画「猿の惑星:創世記」
「飽きさせないシステム稼働だが、期待通りの出来」予告編を観て「X-MEN:ファーストジェレネーション」のように、しっかり作っているように見受けられたので、観に行った。予想通り、ちゃんとした映画であった。猿が知能を持つ過程が過不足無く、丁寧に描かれていたのが好感がもてる。残念なのが、後半の人間への攻撃シーンがいささか強引なところか?いくらなんでもサンフランシスコ市警が弱すぎる。全体的に飽きさせないシス...
View Article映画「ミッション:8ミニッツ」
「これは良作!でも、映画通ほどラストに怒る。」評判良いので観に行ったら、本当に良かった。秋の夜長は、こんな雰囲気の映画が心地良い。キャッチコピーで「このラスト、映画通ほどダマされる!」とあるが、映画通ほどこのラストは余計に感じる。この余計なラスト3分が無ければ、もっと良かったのだ。80点が90点になれた。それでも良い事には変わりないので、オススメだ。
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